コロナ禍で増えている病気、疾患は?

コロナ禍で増えている病気、疾患は?

2019年12月、中国武漢で発生したコロナウイルス(Covid-19)感染症は、瞬く間に世界中に広まり、我々の生活に大きな制限をかけることになってしまっている。

日本では、ワクチン接種が功を奏してか、2021年12月9日時点の感染者数は一日に100人前後と少なく抑えられている。

これは日本人の真面目な性格が良い方向に働いているのもあると思う。マスクをしろと言われるとマスクをする。手洗い含嗽をしろと言われるとその通りする。夜の飲み会がダメだと言われると、飲みに行かなくなる。これが日本人の大半ではないだろうか。

しかしながら、マスクをして長時間仕事を生活をしていると息苦しく感じることはないだろうか?家での仕事、家事など、一人で仕事が出来る人はマスクを外している時間もあるだろうけど、社会に出て働いている人は本当に朝から晩までマスクをして生活をしている。

そのマスク生活が、来院する患者さんの病気の一因になっている気がしてならない。

2021年の9月頃から原因不明の湿疹や蕁麻疹、自家感作性皮膚炎、そして自律神経系失調症、不眠、適応障害、不安神経症、パニック発作、うつ病などの患者さんから連日、診察の予約の連絡が入る。

しかも興味あることに、その大半の人がサラリーマンやOLの方で、主婦の方は少ない。つまりマスクをしている時間が長い人、そのためそれをストレスに感じたり、実際に血液中の酸素濃度が下がっている人がいろんな症状、疾患になっているのではないかと感じています。

実際、色々患者さんに話を聞いているとコロナ禍以降、勤務形態が変わった、仕事の内容が変わったなど多くの人が何らかの影響を受けている。

そして多くの人は今迄通院などしたことない人が殆どだ。

 

そういった症状、疾患で来院して下さる患者さんに接してみて思うのは、みなさん、本来なら、なんてことはない程のストレスに過剰に身体が反応して自律神経が緊張を起こし自律神経系失調症がベースにある人が多い訳です。

自律神経は交感神経と副交感神経をいうため、自律神経の緊張は交感神経が緊張している状態ということが出来ます。

交感神経の緊張により、全身の血管が収縮するため脳や組織へ血液が十分流れない状態が起こります。身体が冷たく変な汗をかいたような状態になり、そして落ち着かなくて、そわそわして、周りの環境に過敏な状態になってしまいます。

つまりストレスをより感じやすい状態になってくるわけです。

そうすると人間は、自分の弱いところに症状が出る様になってきます。胃の痛みとして症状が出る人、下痢になる人、頭痛とか目眩、顔面神経麻痺や突発性難聴になる人、蕁麻疹や自家感作性皮膚炎など皮膚のアレルギーとして出たり、皮膚が乾燥してきたり、もともとのアトピー性皮膚炎が悪化したりもします。

精神的な症状も普段なら気にならない上司の一言が気になって気になって仕方がなってくる。心のキャパが少なくなっている訳です。そのため、うつ状態になったり不眠になったり、パニック発作が出たり、いろんな心の症状としてあらわれて来る訳です。

クスリなどを使って治療をしている人は、そこで進行を止めることが出来ますが、怖いのは何もしないで我慢している人です。

自律神経、その交感神経の緊張で起こった血流障害は、身体の血流低下だけではなく大切な心臓や脳にまで影響が及び出します。心臓の血管、つまり冠動脈が収縮して血液の流れが減ると狭心症や心筋梗塞に、脳では朝起きたら手足がしびれていたって感じの脳梗塞の危険も高まります。

もっとやっかいなのは脳の中にある我々の身体をコントロールしているコンピューターセンターの様な視床下部にまで血流低下が起こることです。

視床下部は脳の中の米粒くらいの大きさで、内分泌系や自律神経系、免疫系という非常に大切な部分をコントロールしています。

脳科学辞典より引用させてもらうと「視床下部とは、間脳に位置し、内分泌や自律機能の調節を行う総合中枢である。ヒトの場合は脳重量のわずか0.3%、4g程度の小さな組織であるが、多くの神経核から構成されており、体温調節やストレス応答、摂食行動や睡眠覚醒など多様な生理機能を協調して管理している。中脳以下の自律機能を司る中枢が呼吸や血液循環、発汗といった個別の自律機能を調節するのに対し、視床下部は交感神経・副交感神経機能や内分泌を統合的に調節することで、生体の恒常性維持に重要な役割を果たしている。系統発生的には古い脳領域であり、摂食行動、性行動、攻撃行動、睡眠といった本能行動の中枢である。」

 

つまり視床下部がやられると大変なことになってくることは容易に想像がつくのではないだろうか。また視床下部は脳の中にあるためクスリがなかなか届かないため、治療が難しいといえる。カワバタクリニックでは長年、星状神経節ブロックを自律神経失調症の患者さんに行い効果を上げてきた。星状神経節ブロックは、交感神経をブロックすることで副交感神経優位にし、全身の血液の流れを増やす治療法だ。もちろん、脳の血流量も増えることから視床下部の機能低下を改善させ、身体の不調を治すことが出来るわけである。

星状神経節ブロックは副作用もなく本当に素晴らしい治療法なんですが、欠点が一つ。それは注射がどうしても嫌いな人にはお勧めできないところなんです。

普通の筋肉注射や点滴、採血でさえ注射が嫌いだとか気分が悪くなるという人に首の喉ぼとけの横に注射をする星状神経節ブロックは耐えられないと思う。

どうしても治したいから我慢しますのでお願いします!という方なら良いけど、そうでないとなかなか難しい。

 

そこで考えたのが!

高気圧酸素療法なんです。気圧を上げる、つまり雨の日から晴れの日になる様な感覚って考えて頂けばいいのですが、我々は気圧が下がり出すと調子が悪くなります。気圧が下がると例えば身体や血管などにかかる圧力が減るので、浮腫んだ感じになり血管は開き気味になります。血管が広がると血圧が下がるのでそれを元に戻そうと自律神経の交感神経が緊張して、開いた血管を元の状態に戻すために縮めようとします。交感神経が緊張している状態は、ストレスがかかった状態と同じなので、イライラしたり、痛みを強く感じたり、体調の不良を感じることになります。雨の日は気分的にも出かけるのだけではなく、何をするにしても気分がおっくうになりますよね。あれは気圧が下がったことによる生体反応だったわけです。

一方、気圧が上がる、天気が良くなると、気分的も晴れ晴れした気持ちになるだろう。これは気圧の上昇により、今度は身体や血管に圧がかかることで、血管は縮もうとするため、今度は自律神経の副交感神経が働き血管を広げようとする。つまり今度はストレスのない状態を作り出そうとするわけです。

先程お話した様に星状神経節ブロックも交感神経をブロックすることで副交感神経を優位にするのだが、今度は気圧を使って自律神経をコントロールする訳だ。

気圧を上げることによるメリットはもう一つある。我々の身体は酸素を取り入れることで生きていける様になっている。酸素がないと脳や組織は死んでしまう。肺から取り入れられた酸素は、血液の中のヘモグロビンを結合して、身体の隅々まで運ばれる。いわゆる結合型酸素という形で。

ところが結合型酸素は大きさがある程度あるため、末梢の細い血管に入っていけない場合がある。ストレスで縮んで細くなった血管や動脈硬化や高脂血症で詰まった血管なら尚更、酸素が運ばれないことになる。

そこでそんな時に助けてくれるのがヘモグロビンと結合していない、つまり結合型酸素ではない、フリーの酸素、溶解型酸素です。

通常に気圧(1気圧)では溶解型酸素は非常に量が少ないですが、気圧を上げることで増え、約2気圧で倍になると言われています。

つまり、カワバタクリニックでは1.9気圧を使用するので溶解酸素も約二倍になり、副交感神経優位なることで末梢血管も開くため、身体の隅々まで多くの酸素を運ぶことが出来る様になってきます。

これにより、視床下部の血流不全が解決されることで、自律神経系や内分泌系、免疫系が正常に働くことが出来る為、いろいろな症状や疾患が治る方向へ動き出す訳です。

ストレスにより起こっている疾患だけではなく、血流障害により起こっている疾患にも効果を現します。脳梗塞後のリハビリや心筋梗塞後のリハビリ、突発性難聴、メニエール病などの眩暈、勃起不全のEDなどにも。

 

EDは、陰茎の血管がとても細くて弱いため、血流低下の影響をもろに受けてしまいます。

ストレスや加齢、高血圧、中性脂肪の上昇などにより血管の動脈硬化が起こったり、糖尿病などで血管炎が起こることで陰茎への血管がダメージを受け、ますます血液の流れが悪くなります。もちろん、この高気圧酸素ルームに入ることで改善はしますが、根本的な治療を考えておられる方はRENOVAという衝撃波治療機を用いることで陰茎の血管を太くし、新生血管を再生することで血液の流れが再開し、EDでクスリを飲む生活から解放されます。

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